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ゼミでの性別役割についてのバイアス調査の取組 ?

内閣府男女共同参画局が実施した「亚博足彩app_亚博国际网址-劲爆体育推荐3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス?バイアス)に関する調査研究」を参考に、11月末から、まず大学生を対象としてアンケート調査を実施しました。回答者の自認する性別、女性40名、男性30名、計70名の有効回答を得て、性別役割についての無意識の思い込みの程度が、どのような条件で変わるのかの集計にゼミ生たちが12月に取り組みました。

?男女それぞれに合った性別役割があると思うかを条件にした集計したゼミ生は、次の集計結果を報告してくれました。性別役割があると考える回答者(46%)に比べ、ないと考える回答者(70%)の方が、「プロポーズは女性からより男性からするべきだ」と思わない人が多い。また、性別役割がないと考える回答者の方が、「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」と思わない人も多くなっている(ある67%<ない87)

別のゼミ生は「男性は人前では泣くべきではない」というステレオタイプについて、条件を変えて集計を行い、興味ある結果として報告してくれました。女性(5)より男性(23%)の方が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の割合がおよそ4倍となっており、男性の方が男性自身を「人前で泣くべきではない」と考えていることが分かる。一方で、年齢では違いを確認できない(19歳以下10%20歳以上14%)

別のゼミ生は「日本人らしいと思う人」と「日本人らしくないと思う人」を対象に、「プロポーズは女性より男性のほうがするべきか」という質問の集計を行って次の報告をしてくれた。集計結果では、日本人らしいと思う人ほど「そう思う」(そう思う?どちらかといえばそう思う)と答える傾向(53>24%)が確認できた。1番驚いた点は、日本人らしくないと答えた人が「そう思う」と答える人が一人もいなかった点だ。プロポーズは男性がするべきかという質問を通して、日本人らしいと思っているほど固定概念が強いのだと感じた。

?また、朝食といえば「白米派」と「パン派」を対象に、「男性や女性の性別役割があると思うか」という質問の集計結果は、白米派の人ほど「そう思う」?「どちらかといえばそう思う」合わせて86%であり回答が偏っていた。パン派と答えた人は白米派と答えた人と比べると均等に回答していた。白米派とパン派の意見におおきな差が見られ、食の好みで回答が異なることが面白かった。白米はアジア(日本)でよく食べられる食材なので、日本人らしいと思っているほど固定概念が強いと感じた点のように、白米派は日本人らしく固定概念が強いため、性別役割があると強く思うのではないかと考えた。

さらに別のゼミ生は、男女別で育児休暇に対する意識調査を比較した。男性はおよそ45%、女性は75%が育児休暇を率先して取ることに「そう思う」と回答していることが分かった。また、「どちらかといえばそう思う」を含めると女性では95%、男性では85%の人が賛成していることも分かった。全体的に賛成派が多いのは社会制度として育児休暇が推奨され、男性も休暇を取得するべきだという認識が生まれてきていることや女性だけに負担をかけたくないという理由があるのではないかと考えられる。女性の方が賛成率が高いのも男性に育児休暇を取得してもらうことで自身の負担減少に繋がるという考えがあるのではないかと感じた。現在は仕事第一と考えた結果、子供を持たないとする夫婦も増えているため、育児休暇に対する制度の改定や制度の告知が見受けられる。これらのことも踏まえて、育児休暇に対する理解が高まっていると感じた。

12月中に30代と40代を対象とする調査も実施しました。この回答についての集計も1月のゼミで取り組みました。条件による価値観の違いを見出す取り組みや思考について、ゼミ生たちが興味を深め、また基礎的なものですが集計の方法についても身につけてもらうことがねらいです。