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Reborn RKU Vision 2023年度を迎えるにあたり


Reborn RKU Vision 2023年度を迎えるにあたり
                                              2023年4月1日

? 私たちは2年前、流通経済大学がさらに前進していくための指針となるReborn RKU Visionを策定しました。このビジョンに基づき3つの柱を掲げ、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない」という目標を、新松戸?龍ケ崎両キャンパス、そして私たちが根差している地域社会で実現していくことに挑戦してきました。?

 1つ目の柱「教育?研究」においては、今年度から国際文化ツーリズム学科と法律学科が新名称で始動し、社会学部には、アートと社会の関わりを追究する「アート科目」が新設されることになりました。これらにより、地域に共生社会を創造するプロジェクトと学部での学びとが結びつく『流経大のリアル実学』が誕生しました。
 2つ目の柱「キャンパスライフ」においては、ダイバーシティ共創センターによるLGBTQ+ガイドラインの作成、障がいのある学生に対する合理的配慮に関わる規程の策定、「誰一人取り残さない」キャンパスを創るための「共創アクション」が行われました。また、視覚障がい者に対応した誘導板の設置、「だれでもトイレ」等の施設改善、食を題材に地域社会とのつながりを考える「食SHOKUプロジェクト」による「お弁当コンペ」、駅伝チームの活動を推進しながら地域社会との連携を目指す学生による活動「Run Run Curry Expo」など、SDGsに取り組み、多様性と共生を考える場が創られてきました。
 3つ目の柱「地域?社会との連携」においては、「であうアート展」が、東京?銀座や茨城県水戸市、宮城県大和町など学外へと「出会いの場」を広げています。また身体表現という「アート」も、ダンス部の創設や知的障がい者チアリーディングの体験会開催などの形になって、しっかりと地域に根付いてきました。また「発達障がいのある子どもと親のデイキャンプ」は、龍ケ崎市の子ども発達センターと連携して今年度も継続されます。加えて2021年度は龍ケ崎市と防災シンポジウム、2022年度は松戸市と地域共生シンポジウムを共催し、地域共生社会の実現のため、大学がなしうる役割を主体的に果たしてきました。

? 「Reborn RKU Vision策定から3年目を迎え、「誰一人取り残さない」という初心に立ち返り、今一度大学の中に視線を向けると、コロナ禍を経て今なお「取り残されている」と感じている学生の存在など、いくつかの課題が見えてきました。これらの課題解決のために、誰もが心地よい学びの場を大学一丸となって創造していく必要があります。そして、SDGs、ダイバーシティ、地域連携の取り組みをさらに加速させ、「誰一人取り残さない」キャンパスを地域社会にも広げていき、すべての学生?教職員さらには地域の人々の学ぶ喜び、つながる喜び、生きる喜びといったWell-being(ウェルビーイング)を追求していきたいと考えます。
 そこでは、キャンパスは多様な人々を呼び入れる場、SDGsやWell-being(ウェルビーイング)実践の舞台となります。その舞台は、社会にも開かれ、本学の学生?教職員と、地域の皆さんとで共創?協働してつくっていきます。大学は、ここに学び、暮らす誰もが隔たりなく自由に集うことのできる『共有空間=コモンズ』であり、流通経済大学は地域の景観となり、「コモンズ」として地域に必要とされる大学となります。そのために、新たなセクションとして「RKUコモンズセンター」を設立し、具体的な活動の場として学内に「RKUコモンズカフェ」、学外の拠点として「RKU常盤平共生ステーション」を設置します。

 多様性を認め合う「ダイバーシティ空間」の創出から、そこに集う人の幸せ?健康?心の豊かさを追求する「コモンズ」へ。流通経済大学は地域社会すべての人々の幸せを、ここで学ぶ学生とともに創り上げていく、そういう日本で「唯一無二」の大学となることを目指します。そしてそれは、私たちが学園創立以来守り育ててきた実学、すなわち理念を現実の行動で示すことによってのみ、実現していくと信じます。