流通経済大学創立60周年記念事業寄付金募集について
流通経済大学は1965年の学校法人日通学園の創設と同時に開設され、2025年に創立6 0周年を迎えます。これもひとえに長年にわたる関係者の皆様のたゆまぬご支援とご協力の賜物と心より感謝申し上げます。
本学は経済学部経済学科のみの単科大学としてスター トしましたが、現在では5学部9学科及び大学院5研究科を擁する社会学科系の中規模総合大学に発展いたしました 。これは60年間にわたり培った教育、研究、社会貢献等が、社会の皆様から一定のご評価をいただいた結果と考えております。
本学から社会に羽ばたいた卒業生は、すでに4万7800余名(2024年4月現在)を数え、国内外のさまざまな分野で大きな役割を果たしております。卒業生が活躍する分野は多岐にわたりますが、特に流通、ロジスティクス関連産業や、観光、教育、情報等のサービス産業での活躍が目を引きます。また行政、警察等の公務に携わる卒業生も多く、近年では国政に携わる卒業生(女性)も出てくるなど、その存在感が一層拡大、深化しています。今後も卒業生のますますの活躍が期待されますが、特に留学生として本学で学んだ卒業生のそれぞれの母国での活躍が注目されています。
創立20周年にあたる1985年には流通経済大学付属柏高等学校を開設、さらに2023年4月には付属柏高校の敷地内に流通経済大学付属柏中学校を開設して、中学校から大学まで10年間の一貫教育を実現できることになりました 。建学の理念を 一貫教育を通じて継承し、社会に有為な人材の育成に拍車がかかることになります。
ところで、周知のとおり我が国の人口減少傾向、特に著しい少子化は、社会の各般とりわけ教育分野に大きな影響を与えつつあります。なかでも18歳人口の減少は今後も継続し、文部科学省は大学進学者の総数は現在の約63万人から2040年には約50万人程度に、また2050年には約40万人程度に減少するとの推計を発表しています。こうした今後の厳しい現境に立ち向かい創立80年、100年と大学の歩みを続けるためには、何よりも社会の要請に応えることのできる人材の育成が肝要といえます。AIが社会のありようを決めかねない時代にあって教育のDX化を促進し、最先端の高度な知識、技術を身に付けた人材の育成、さらに人類の普遍的な価値観を共有して世界、人類の発展に貢献できる人材の輩出こそが、流通経済大学の今後の使命といえます。
以上のような状況を踏まえて、この度創立60周年を契機に今後の一層の発展を目指して記念事業(教育等のDX化の促進、教育研究設備の充実、「みらい基金」の充実、等)を実施することにいたしました 。そこで保証人、教職員、卒業生をはじめ、広く社会の皆様に募金をお願いし、大学の社会的使命を継続して実現する一助にしたいと考えております。
具体的には、2023年10月から2028年9月までの5年間を期間として、募金総額10億円を目標に実施してまいります。流通経済大学の今後に向けての決意と意欲にご理解を賜り、創立60周年の募金につきまして、是非ともご協力をいただきますよう心からお願い申し上げます。
学校法人日通学園 理事長 野尻俊明
流通経済大学 学長 片山直登