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法学部で広がる未来の自分の可能性 第1回

第1回:法学部の学びの特徴とその魅力

今回から数回にわたって、法学部のさまざまな先生にインタビューをして、流通経済大学の法学部では何を学ぶことができるのか、また法学部での学びが学生の将来の進路にどのように活きることになるのかについて紹介してもらいます。初回である今回は、流通経済大学法学部長である周作彩先生に、流通経済大学法学部の学びの特徴とその魅力についてお話しいただきました。


―――法学部というと、公務員を目指しているような真面目な学生が多い印象ですが、法律の勉強というのはやはり難しいものなのでしょうか?

法学部の勉強が難しいと思う理由はなんでしょうか。

―――なんとなくですが、法学部生は分厚い六法を常に持ち歩いていて、たくさんの法律を覚えなければならないというイメージがあります。

なるほど(笑)。勉強用の小さな六法を持っているのはそのとおりですが、六法は法律の条文を丸暗記するためではなく、知らない条文が出てきたときにそれを調べるためのものなのです。専門家でも法律を丸暗記している人はいません。それにいまや法令データーベースというものがあり、スマホひとつですべての法令を調べることができ、六法すら持ち歩かなくてもよい時代になりました。勉強の仕方には違いがありますが、法律学が経済学とか社会学などに比べてとくに難しいということは決してありません。

―――そうだったんですね。少し誤解していました。

難しいというイメージは確かにありますから、気にしないでください。それからもう一つお伝えしたいのは、法律を学んでおくと、将来、公務員はもちろん、民間に就職する場合でもとても有利だということです。

―――それはどうしてですか。

法学部では実用的な法律の知識を学べるだけでなく、法律の勉強を通じていわゆる法的思考力を養うことができるからです。

―――「法的思考力」というのはどういったものなのですか。

法律のルールを具体的な事実に当てはめて一定の結論を導き出すことにより、紛争に関係する人々を説得することができる能力のことです。世の中で起きている問題を適切に解決するための能力というとわかりやすいかもしれませんね。

―――「法的思考力」は民間企業でも必要とされるというわけですか?

そのとおりです。公務員の仕事はもちろん、民間企業で働く場合でも、日々さまざまな問題が生じることになりますので、これを解決するための能力が極めて重要なものとなります。実際、法学部の卒業生は、公務員だけでなく、民間の多様な業界に就職しています。

―――法学部の学びというのは実践的なものだということですね。ところで、進路の話が出てきたのでお聞きしたいのですが、流経大法学部の公務員合格の実績はどのようなものですか。

定員200名のところ、ここ数年ほぼコンスタントに20数名から30名ぐらいの公務員合格者が出ています。警察官や消防官のほか、最近の傾向として一般行政職(市役所や町役場の職員)が増えています。合格者数でも合格率でも学内トップだと思います。

―――では、民間への就職はどうでしょうか。

スポーツ施設?生活関連などのサービス業から、電気機械?金属加工?医療?化粧品などのメーカー、銀行?証券?保険などの金融業、各種商社、流通業など多岐にわたっています。うれしいことに、最近は上場企業など大企業に就職するケースも増えています。

―――流経大は就職率が高いと聞いていますが、法学部は就職率が良いだけでなく、比較的優良な企業に幅広く就職できているということですね。

そのとおりです。

―――就職が良いということのほかに、法学部の魅力をあげるとしたら、どのような点がありますか。

まず、徹底した少人数教育ですね。少人数教育は流経大の教育理念のひとつになっていますが、法学部は小規模な学部ということもあって、少人数教育をさらに徹底しています。
たとえば、ゼミ(少人数クラスと思ってください)は通常1クラス20名ですが、法学部ではほぼひとクラス15名ぐらいに抑えています。また、通常の大人数の講義についても、いくつかの主要科目については、成績優秀者の中から選抜した数名から最高でも10数名の特別クラスを設置しています。学生に近い距離からきめ細やかな指導を徹底しています。

―――なるほど。徹底した少人数教育がよい就職にもつながっているのですね。

そういうことです。それから法学部では、資格試験についても手厚いサポートをしています。資格試験といえば、最難関の試験として司法試験があげられますね。なんと2023年度、法学部の卒業生からはじめての司法試験合格者が出ました(もちろん他大学のロースクールに進学しての合格ですが)。また最近では、他大学のロースクールに進学する者も増えています。今後、さらに司法試験合格者が増えていくことが期待されます。

―――司法試験に合格すれば裁判官や弁護士になれるわけですよね?それはすごいことですね。

司法試験以外にも難関の行政書士試験の合格者もすでに何人も輩出しています。大学2年次に合格したつわものもいましたね。また、不動亚博足彩app_亚博国际网址-劲爆体育推荐にとって不可欠な宅建士にもほぼ毎年複数名が合格しています。

―――公務員試験についてはなにかサポートはないですか。

もちろんあります。公務員試験のための課外講座がありますし、正課授業としても公共法務特殊講義も行われています。学生にはこれらをフル活用して、自分の目標を実現してもらいたいと思っています。

―――周先生、本日はいろいろと有益なお話を聞かせていただきましてありがとうございました。