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3年東ゼミ活動報告「ご当地カレー研究しています」No.4

3年東ゼミでは、6月14日に第4回のご当地カレー実食を行いました。今回は最後の実食です。これから今まで集めてきたデータをもとにして、それぞれの報告をまとめ、発表会での発表およびレポート作成を行います。

さて、今回はシカ、イノシシ、地鶏などのカレーと、ご当地野菜のカレーを食べてみました。地鶏については、おいしいチキンカレーになりそうだと想像できると思います。シカは、その個体数の増加のために山林や農作物の食害が問題になっている地域もあります。そういった場所では、害獣として駆除したシカの肉を様々に加工し出荷する努力も行っています。シカ肉を用いたカレーもそのような商品です。イノシシ肉はもともと中山間地でシシ鍋のような形で食されていました。カレーにしても特に違和感なくおいしくいただける肉です。結果、地鶏のカレーだけが特別おいしいわけではなく、シカもイノシシもごく普通においしいカレーになっていました。評価を分けたのは、カレーとしての味付けだけでした。

野菜カレーでは、しいたけ、キクラゲのキノコのカレー、トマトのカレー、サトイモを使ったイモ煮カレーなどを食べてみました。どのカレーも出来が良く、特にしいたけカレー、トマトカレー、いも煮カレーは高く評価されました。すべて作り手の努力が伝わる、本当に美味しいカレーでした。いかにも美味しそうな肉系のカレーやインパクト抜群のスパイス系カレーとは異なり、野菜カレーはどうしても印象が地味になります。地味な野菜カレーが肉系やインパクト系のカレーに対抗するには味を洗練させるしかありません。キノコのカレーやトマトのカレーがなぜかとても美味しいというのは、それぞれがその試行錯誤を重ねた結果なのかもしれません。

        

最後に、ご当地カレーには、よこすかカレーフェスティバルにて開催されるご当地カレーグランプリの他、複数のランキングイベントがあるようです。今回試食したトマトカレー、きのこカレーは、こうしたランキングイベントにおいて受賞歴があるものでした。ご当地カレーのランキングイベントは、こうした地味になりがちな野菜系カレーにとって絶好のアピールの場になっているのでしょう。また、野菜系カレーは、その地の観光振興よりも農業振興に結び付くものかもしれません。特産品のおいしさをアピールする道具として、十分に地域振興に貢献するものになっているのでしょう。    
                                                     (文責:東 美晴)